葬儀に参列する際に困ってしまうことの一つに香典があるのではないでしょうか。お悔やみごとのしきたりやマナーは、宗教が関わってくるので一番難しいといえますね。香典とは一般的に通夜または葬儀・告別式の際に持参する不祝儀のことを言います。
通夜か告別式のどちらかに持参しますが、両方に参列する場合は通夜に渡す人が多いようです。通夜や告別式にどうしても参列できない場合は郵送してもかまいません。不祝儀袋に包み、現金書留の封筒に入れて、お悔やみの手紙と一緒に送るようにしましょう。
不祝儀袋の表書きは、宗教によって異なります。仏式では「御霊前」「御香典」「御仏前」、神式では「御玉串料」、キリスト教では「御花料」となっており、自分の名前は薄墨で書くのが正式な書き方となります。金額は、故人や遺族との関係の深さ、包む側の年齢や社会的地位、地方のしきたりによって変わってきます。
一般的には付き合いが深いほど多めに包み、一家の主人が亡くなった場合なども同様に多めに包みます。ただし、多ければ良いというものではなく、遺族がお返しで悩まない程度の金額にすることが大切でしょう。
香典返しをするときは、お返しの品物を扱うお店選びを適当にしてはいけません。葬儀に来てくれた人をがっかりさせてはだめです。ですから、良い品物を扱っているお店を探したいところです。しかし、お店探しにあまり時間はかけられません。
ですから、少しでも早く決められるポイントを分かっておきましょう。商品の品質の良さだけでなく、対応の丁寧さを優先して確認するようにしましょう。良い品物を扱っていても、対応が丁寧でなければ任せるわけにはいきません。
商品の品質が低いところは問題外です。最近は葬儀社の多くが、サービスの一環として香典返しも取り扱っています。そのサービスを利用すれば、手間も時間も大幅にカットできるでしょう。また、香典返しの習慣は地方によってさまざまです。
自分の地域はどうなっているかも事前に確認しておきましょう。