今では葬祭業者への支払いは、銀行振り込みでもOKになりました。しかし、葬儀でお世話になった宗教者へのお礼は、銀行振り込みではマナー違反となるので注意しましょう。葬儀の翌日に現金を持参して宗教者のところへ伺うのが基本です。
しかし、翌日はまだバタバタしているでしょう。都合がつかないことも珍しくありません。ですから、最近は葬儀の当日にお礼をするのが普通になっています。別室できちんとあいさつをして手渡すようにしましょう。また、お金を入れる封筒は不祝儀袋でないといけないと思われがちですが、それは間違っています。
宗教者自身の不幸ではないわけですから、不祝儀袋には入れません。白い封筒に入れるようにしましょう。また、翌日に持参する場合、喪服を着ていかなければいけないのかと迷う人がいますが、平服で構いません。
自宅で葬儀を行うのが普通だった頃は、柩を玄関から運び出すことはマナー違反とされていました。日頃出入りしない縁側などから運び出すのが常識でした。しかし、現在では建物の構造上、玄関からしか運び出せないと言うことが多くなっています。
そう言うこともあって、このしきたりに関してはどうこう言われることはなくなりました。玄関から運び出してもマナー違反と言われることはありません。また、最近は副葬品をあまり入れないことが増えてきています。昔は何でもかんでも遺品を入れていました。
しかし、金属などを入れると、火葬炉を傷めることになると言うことが知られてきたこともあり、入れなくなってきたわけです。故人の遺品は柩に入れずに、別の木箱などに入れて、納骨のときに一緒に納めると言うのが普通になってきました。
指輪やメガネは骨壷に入れることが多いです。